御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
一木さんは次に私の頬に手を伸ばし、優しく触れた。


「いえ」


少しもイヤじゃない。
むしろもっと触れてほしい。


「それじゃあ、これは?」


そう言った彼は、顔を近づけてきて、唇を重ねる。


「ん……」


それからは返事なんてできなくなった。

焦るように唇をこじ開けてきた彼の舌が、私の口内でうごめき、大きな手が私の手を強く握り離してくれない。
しばらくして解放されたときには、息が上がってしまっていた。


「ごめん。俺、全然余裕なくて……。こんなんじゃ、嫌われるよな」


彼はそう言いながら、私から離れていく。
私はそれが寂しくて、彼の腕をつかんでいた。


「英莉? 無理しなくていいんだ。お前の気持ちが追いつくまで、待ってるから」

「私を……一木さんだけのものにして」


最後は声が小さくなってしまった。
それでも彼の耳には届いたらしく、彼は目を見開き私をじっと見つめる。
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