御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「一木さん、あぁっ」

「英莉。名前呼んで」

「んっ、あっ……淳也、さん」

「英莉。英莉……」


それからすぐに、彼は果てた。
荒ぶる息を隠そうともせず、淳也さんは私を強く抱きしめる。


「ごめんな、英莉。辛かっただろ?」


ううん。幸せだった。
そりぁ、ちょっぴり痛かったけど、好きな人と肌と肌を重ね合うということが、こんなに心地いいものだとは知らなかった。

私が首を振ると、彼はもう一度唇を重ねた。


「なぁ、英莉」

「はい」

「俺、今まで会社を継いで育てないとって必死すぎて、息が詰まりそうだった」


それは、わかる気がする。
会社では少しも気を抜けないし、家に帰ってきてからも、私が転がり込むまでは仕事ばかりしていたのだろう。

それは彼の責任感からくるもので、決して悪いわけではないけれど、『息が詰まりそう』というのはやはりやりすぎだ。
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