御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
どうして平気で嘘をつけるの?

切れた電話を見て呆然と立ち尽くす。

やっぱり、私より桑田さんなの?

彼と結ばれてから幸せの絶頂を味わっていたのに、一気に地獄に突き落とされた気分だった。


彼はなかなか帰ってこなかった。
食事は喉を通らず、ベッドに入っても不安に襲われ、眠ることができない。

心が通じ合ったあの日から淳也さんの寝室で一緒に寝ていたのに、彼の香りが残るベッドが辛すぎて、自分のベッドに戻った。


——カチャッ。

玄関の鍵が開いた音がしたのは、もう午前〇時を回っていた。

こんな時間まで、なにをしていたの?
食事に行っただけなら、もっと早く帰ってこられたでしょ?


それから彼がシャワーを浴びる音がして、しばらくすると、今度は私の部屋のドアが開く音がしたので、慌てて寝たふりをした。


「こっちで寝たのか……」


彼はベッドの近くまでやってきて、私の頭にそっと触れる。
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