御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「でも、彼の隣にふさわしいのは、彼女のような人だよ」


ちょっとムキになって言うと、あゆみは首を振る。


「英莉、彼のこと、本当に好きなんだね」

「えっ?」

「好きすぎて、怖いんだよ。自分からあきらめれば、傷つかずに済むと思ってるんでしょ。でも、もうこんなに傷ついてるじゃん」


あゆみは優しく微笑む。


「英莉は、そんな子じゃないもん。なにかを簡単にあきらめたりする子じゃないもん」

「あゆみ……」

「王子さま、英莉のこと待ってるんじゃないかな。そうじゃなきゃ、あんなに必死に探したりしないよ」


あゆみの指摘に、胸が痛む。

たしかに彼女の言う通り、傷がこれ以上深くならないように彼から離れることを決めた。
でも、こうして離れても、胸の苦しさがひどくなるだけだった。


「あ、戻らなくちゃ。今度はいい報告待ってるからね。あと、困ったらちゃんと電話してきて。私たち、友達でしょ?」

「ありがとう、あゆみ」


今度は彼女の優しさに涙した。
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