御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「ごめんね。待たせた?」

「いえ……」

「なんかうれしいな。俺より先に来てくれるなんて思ってなかったから」


なんだか私がこの日を待ちわびていたような言い方をされて、戸惑ってしまう。


「あっ、いえ。それは、あの……」

「そんな照れなくたって。うれしいんだよ」


夏目さんは私の話も聞かずに、そう決めてしまった。


「さーて、飯行かない? 実は店を予約してあるんだ」


彼はそう言いながらサッと私の手をつかむので、反射的に手を引いてしまう。
淳也さんにならつながれてもいいのに、彼とはイヤだ。


「あぁ、ごめん。蓮川さん、真面目だもんね」


真面目とか不真面目とかいう問題なんだろうか。
私は誰とでも手をつないだりできない。


「車で来てるんだ。乗って?」

「……あの、今日はお話があって」


断りの話をしようと思ったのに、「その話、店で聞くから」と半ば無理やり車に乗せられそうになり慌てる。
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