御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「また海外株を動かしているんですか?」


ダイオー電機の一件があったときはそうだった。
しかし、基本はニューヨーク支店など、海外の拠点に任せてあるはずだ。


「いや、今は俺が直接動かしているわけじゃない。ニューヨークの責任者と今後の展開についての相談だ」


そんなことまで淳也さんがするんだ。
彼はあくまで日本の株式運用の責任者で、すべてを取りまとめているわけではないと思っていたので驚いた。

でも……そっか。


「社長になるためですか?」


それならうなずける。


「まあ、そんなところかな」


だからといって、全部淳也さんが背負ったら、いつか倒れてしまう。


「津川さんも言ってましたよね。飛ばしすぎです」

「心配してくれるの?」

「当たり前です」


私が言うと、彼は私の額に唇を押し付ける。


「ありがと。ごめん、英莉。眠らせて」


彼にそう言われては、それ以上追及できない。


「はい。おやすみなさい」


結局、淳也さんがどうしてそんなに躍起になっているのかわからなかった。
< 311 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop