御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「本当に悪かったと思ってる。あんなことをしたのに、あなたに背中を押してもらえるとは思ってなかった」


彼女はオペ室のドアをじっと見つめる。


「誰かを愛するって、すごくパワーがいることなんですよね。だけど、それを上回る幸せがあるから、皆愛したくなる」


淳也さんと付き合いだして、そう感じている。


「そうかもしれないわね」


最愛の人が、生死の境をさまよっている。
それをただ待つことしかできない彼女の辛さは、わかるつもり。


「オペは成功しますよ。だって、正幸さん、桑田さんに会いたくてたまらないと思うから」


彼は多分、桑田さんのために生きようとしている。
だから彼を信じていればいい。


「ホント、あなたには参るわ。ちょっと元気出たかも」

「よかったです」


私たちが話していると、淳也さんが戻ってきた。


「桑田。正幸と順調らしいな」


彼が言うと、桑田さんは会社では見せない柔和な微笑みを浮かべる。
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