御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
まさか、桑田さんとこんな話ができるなんて思ってもいなかった。


「あのさ、今まで俺がどれだけ正幸に惚気を聞かされたのか、わかってるのか? このくらい許せよ」

「正幸が?」

「そ。お前と別れてからも、会うたびにお前の話ばかりだった。こんなところが優しいとか、かわいいとか。よく照れもせずに言えるなって、いつもね」


そうだったんだ。
それじゃあ、やっぱり淳也さんの心が桑田さんに向いたことは一度もなかったのだろう。

親友の大切な人に、恋愛感情なんて持てないもの。


「もー、なに言ってんのよ!」


口を尖らせる桑田さんの目にはうっすら涙が浮かんでいる。

このふたりはもう大丈夫だ。
あとはオペが成功して幸せになるだけ。


それから一時間。
【手術中】のランプが消え、正幸さんが出てきた。
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