御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
会社帰りに買い物をパパッと済ませ、料理を作って待っていてくれる英莉の有能ぶりを改めて感じたが、料理上手の彼女には『たいしたことありませんよ』と涼しい顔で言われそうだ。

結局、買い物に一時間近くもかかってしまった。

両手いっぱいの食材はなかなか重い。
これからはできるだけ手伝おうと反省しながら家に帰ったものの、英莉の姿がない。


「英莉?」


彼女の部屋を覗いてももぬけの殻で、トイレにもいない。


「どこだ……」


慌ててスマホで電話をかけてみると、すぐに元気な声が聞こえてきたので、ホッとひと安心。


「英莉、どこにいるんだ? 心配したぞ」

『ごめんなさい。すぐに帰ります。あと十分待ってください』

「十分? どこにいるんだ?」


眉間にシワが寄る。


『すぐに帰りますから』


英莉は俺の質問に答えないまま電話を切ってしまった。
< 339 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop