御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
あれ、今、私のこと『英莉』って呼んだ?

突然のことで対応できず黙り込んでいると、「彼女は優柔不断で」なんて会話を進める。


「これにします」

「ありがとうございます。フレームはいかがしましょう?」


『フレーム』って、三十五万はもしかしてマットだけのお値段?

あぁっ、もうダメ。
現実なのか夢なのかわからなくなってきた。


「そうですね。フレームは私が買った物と同じものでそろえてください」


ただただ呆然としている私の前で、電卓が弾かれる。


「それですと、こちらになります」


思わず覗き込むと、四十五万近くの数字が表示されていて、倒れそうになった。
何か月働けばいいの?


「わかりました。早めに欲しいのですが」

「かしこまりました。本日の午後に届けさせていただきます」


どんどん進んでいく会話に焦ってしまう。


「一木さん、私、買えません」


彼の腕を引っ張り小声で告げると、「英莉に買えとは言ってない」と言われ、頭を抱える。
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