御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
そりゃあ、『買え』と言われても買えない。
でも!


「一木さんに買ってもらうのもおかしいでしょ?」

「俺に恥をかかせるつもり?」


冷たい目で私を一刺し。

そりゃあ、ここで『やっぱりいりません』とは言い出しにくいだろうけど。

「あの、一木さま。お気に召しませんか?」

「いえ、カードでお願いします」


にこやかな笑顔を作った彼は、店員にあのブラックカードを差し出した。


「少々お待ちくださいませ」


店員が行ってしまうと、彼に詰め寄る。


「私、そんなにお借りしても返せません!」


庶民の感覚とは違うことをわかってもらわなくちゃ。


「貸してはいない。俺が買ったんだ。英莉は飯を作ればいい」


また『英莉』って……。
男の人にそんなふうに呼ばれたことがなくて、こんなときですらドキドキしてしまう。


「ですから、サンドウィッチレベルですって!」


なにを期待しているの? 
一流レストランのシェフじゃないのよ?
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