御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「わかってると言っているだろ」


あの食事に四十五万のベッドはどう考えても釣り合わない。
今の私には、四万でも高い。


「はぁ……」


まったくかみ合わない会話に、思わずため息が出る。


「だからお前は優良株だ。先行投資だと何度言ったらわかる」


何度言われても、わかりません……。


「暴落しますよ」


そもそも投資顧問会社なるものの業務内容ですらよく理解していないのに、過度な期待をされても困る。


「俺がさせない」


でも……彼の顔があまりに真剣で、彼がそう言うのなら大丈夫かもしれないなんて思ってしまった。


「お待たせいたしました。それでは十七時頃にお届けに上がります」

「お願いします。さぁ、行こうか、英莉」


店員さんの手前、笑顔を作ってみせたものの、冷や汗タラタラだった。
だって、これじゃあ、まるで彼女だ。


「一木さん!」


再び車に乗り込んだところで彼に詰め寄る。
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