御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「あはは。英莉ってホント真面目なんだな」


もう、最低。
からかわれてばかりで、げんなりだ。


「一木さん、彼女いないんですか? 私に先行投資とか言ってる場合じゃ……」

「お前なぁ。いたら部屋を貸したりしないだろ」


それもそうか。
でも、彼女にしたい人に先行投資したほうがいいと思うんだけど。


「とにかく、『英莉』というのは……」

「心配するな。会社では呼ばない。あっ、俺のことは淳也でも構わないぞ」


彼は私の言葉に耳を傾ける気はまったくないらしい。
彼はアクセルを踏み、車を発進させた。

もう家に帰るのかと思ったけれど……。


「ベッドが来るまではフリーだ。ランチにでも行くか」

「ランチ……。あの、普通のところでお願いします」


私は慌てて釘をさす。
彼に任せたら、とんでもなく高級店に連れていかれそうだ。


「普通のって……今までも普通だけど?」

「私は普通じゃないんです!」
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