御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
彼に出会っていなければ、あの高級ブティックも家具店も、一生縁のないところだった。


「わかったよ。それじゃ、なにが食いたい?」

「そう、ですね……」


しばらく考え込んでしまった。

『普通のところ』なんて言ったけれど、またファミレスというわけにはいきそうにない。
とすると、どこがいい?


「英莉は本当に優柔不断らしいな。俺が決めるぞ」


『あなたは即決タイプらしいですね……』と言うこともできず、私はうなずいた。


彼が連れていってくれたのは、カジュアルなイタリアンレストランだった。

La mer TOKYOの上層階にも高級イタリアンレストランがあり、あゆみといつかお金を貯めて、ランチに行こうねなんて話していた。

もちろん、ランチだ。
ランチですら五千円近いのに、夜は高すぎて絶対に無理。

その店の雰囲気よりは、ずっとお財布に優しそう。


「ここならいいか?」

「はい」
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