御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「おはようございます」

「おはよう」


彼は貫禄たっぷりに、受付嬢らしき人に挨拶を済ませどんどん中に入っていくので、私も頭を下げて続く。

早めの出勤だとばかり思っていたのに、もう大勢の人がてきぱきと動いている。

奥に進むと【株式運用部】と書かれたドアを開け入っていく。
すると広いフロアにはたくさんのパソコンが置かれていた。


「一木さん、おはようございます」

「佐橋(さはし)、おはよう。金曜の件、どうなった」

「はい、無事に切り抜けました」

「了解」


佐橋さんは私と同じくらい、二十五歳前後に見える。
身長は百七十五センチくらいで、短めの黒髪がよく似合っている爽やかな青年だ。


「お客さまですか? 今、コーヒーを……」

「いや、彼女は客じゃない。皆そろってるか?」


まだ八時。
それなのに私たちが最後だったようで、仕事を始めていた人も一木さんの声に反応して顔を上げた。
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