御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「蓮川」


そして一番奥の大きなデスクまで行った彼は、端に立っていた私を隣に呼ぶ。


「彼女は蓮川英莉。今日から俺のアシスタントをしてもらう」


唐突に一木さんが紹介してくれるので慌てて頭を下げる。
するとフロアが一瞬にしてざわつきだした。


「それはまた急ですね」

「探していると言っていたはずだが」

「そうですけど……」


一木さんに話しかけたのは、とても色っぽい女性だった。

おそらく二十代後半くらいの彼女は、つやつやの長い髪をクリップでひとつに束ねているものの、その後れ毛がセクシーだ。
目は大きめでぱっちりとしていて、でも眼光は鋭く、なんとなくできる人だと思わせた。


「桑田(くわた)はなにか異存があるのか?」

「いえ、そういうわけでは」


桑田さんはそう言いながらもどこか不満そう。


「蓮川さんはどちらからいらっしゃったんですか? 証券会社とかでしょうか?」


続けて桑田さんは私に質問をぶつけてくる。
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