御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「おっと。コーヒー持ってかないと。今からミーティングルームに乗り込むから」


彼にそう言われ、気持ちか引き締まった。

ミーティングルームは、息苦しいほど緊迫した雰囲気だった。


「桑田。その株を取り上げたのはどうしてだ」

「はい。昨日、傘下の会社の……」


一木さんの目は鋭いけれど、指名された桑田さんは少しも動じる様子はない。
佐橋さんの指示で邪魔にならないようにコーヒーをひとりずつ置き、すぐに部屋を出た。


「皆さん、すごいですね」

「百戦錬磨ってやつかな。ときには損害を出すこともあるけど、小さい失敗を何度も繰り返して学べと言われている。それに、大きな損害が出ないように一木さんが最後の砦になってくれるから、ああして自分の意見を自由にぶつけられる」


一木さんって、本当にすごい人なんだ。


「蓮川さんも、ファンドマネージャー目指すの?」


私にはその『ファンドマネージャー』なるものがなんなのかもよくわからない。
おそらく一木さんたちのことを言うのだろうけど。
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