御曹司と溺愛付き!?ハラハラ同居
「いえ、そういうわけでは……」

「そっか。一木さんのアシスタントなんてうらやましいな」


そうか。
佐橋さんのように上を目指している人にとって、尊敬する上司のアシスタントができるのはすごいことなんだ。

なんだかますます肩身が狭くなってきた。


それから佐橋さんに、いろいろな資料を見せてもらい、ますますため息をつくばかり。
そのうちのどれひとつとして理解できなかったからだ。

でも、もう用済みの資料の一部を借りて、自分なりに勉強してみようと思った。


それからすぐに一木さんたちが戻ってきた。


「蓮川」

「はい」


彼に呼ばれてデスクに行くと、「お前の席はあそこ」とフロアの端のデスクを指さされる。


「それから佐橋に聞いて昼食の注文を聞いて回れ。とりあえず、それがお前の仕事」


あの緊迫した会議や資料を見たあとだから拍子抜けだ。


「もう、昼食ですか?」


まだ九時半なのに。
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