哀姫―アイヒメ―II
──────4年前夏休み
『ねぇねぇ、父さん!』
僕達は4人で夕食を食べていた。
僕は当時小学6年生で、弟の皐月―さつき―は小学3年生だった。
父「何だ?」
『あのさ、あのさっ!今度、新しく開放された海に行かない!?クラスの子皆行っててさ、魚が沢山いてとっても綺麗だって!』
母「へぇ...。海ねぇ...。いいわね。あなた今度の日曜日空いてるかしら。」
父「あぁ、土曜日だけ出勤だけど日曜日は大丈夫だぞ。海行くか!!」
皐月「イェーイ!海だァァ!!!」
『やったァ!じゃあ、今度の日曜日ね!約束だよっ!』
父「あぁ、約束するよ。」
母「色々、準備しなくちゃね。楽しみだわ!」
皐月「ママっ!お弁当作ってね!」
母「えぇ、作るわ。パラシュートの下で食べましょう。」
皆、海に行くことを楽しみにしていた。
────これが事件に巻き込まれることになるとは知らずに。