哀姫―アイヒメ―II





──────4年前夏休み








『ねぇねぇ、父さん!』







僕達は4人で夕食を食べていた。







僕は当時小学6年生で、弟の皐月―さつき―は小学3年生だった。







父「何だ?」








『あのさ、あのさっ!今度、新しく開放された海に行かない!?クラスの子皆行っててさ、魚が沢山いてとっても綺麗だって!』








母「へぇ...。海ねぇ...。いいわね。あなた今度の日曜日空いてるかしら。」








父「あぁ、土曜日だけ出勤だけど日曜日は大丈夫だぞ。海行くか!!」








皐月「イェーイ!海だァァ!!!」








『やったァ!じゃあ、今度の日曜日ね!約束だよっ!』








父「あぁ、約束するよ。」








母「色々、準備しなくちゃね。楽しみだわ!」







皐月「ママっ!お弁当作ってね!」








母「えぇ、作るわ。パラシュートの下で食べましょう。」







皆、海に行くことを楽しみにしていた。








────これが事件に巻き込まれることになるとは知らずに。





< 30 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop