哀姫―アイヒメ―II




紅羽side







夏月の過去は...私のと似ていた。







親が目の前で殺されてしまうという悲しい悲しい過去。







でも、殺したのが身内の朱音組の奴らだなんて...。







私が朱音組の娘だってバレたらどうなっちゃうんだろう。







それより、何で夏月のお父さんは朱音組が元々いい人たちだと知っていたんだろうか。







父が組長だった頃の朱音組は、警察と組んで悪いヤツらを逮捕していたから、世界的にも有名だけれど、リーダーが変わったのは裏の世界の人達と警察ぐらいしか知らないだろう。







なのに、一般人が知っているということは、裏の世界に何かしら関わっていたんだろう。







夏月は、知っているのかな。







『ねぇ...夏月。』







私は、夏月が泣き止んできたので聞いてみた。






夏「何?」








『お父さんがなんの仕事をしていたか知ってる?』







夏「父さんの?確か...普通のサラリーマンだったよ?その頃はあまり父さんの仕事に興味がなかったから、詳しくは無いけど...。いつもスーツを着ていたし、会社に行ったこともあったからサラリーマンだと思うけど...。何で?」








『あ、ううん。別に...。』




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