君の心を開く方法
次の日

「鈴香、髪似合う!」

「こっちの方が似合うって絶対!」

鈴香の見た目が少し、変わっていた。

今まで、髪の毛を1つに結んでいた。

でも、今日は……

「髪ゴム、無くしちゃって……あはは」

髪の毛を下ろしていた。

似合うな。

「可愛いよね、鈴香」

鈴香をじっと見ていると、そんな言葉が聞こえてきて、慌てて声のした方を見る。

そこには、クラス委員長の雨宮愛が立っていた。

「鈴香、可愛いよね。下ろした方、似合うよね〜」

「だよな。髪の毛1つで印象変わるんだって思った」

ってオレは、何を言ってるんだ!

いや、そう思ってたけど…

ちょっと冷静になるため、顔を伏せ、すぐに顔を上げると、にこにこしている愛の顔があった。

「それ、本人に言ったら?近くにいるし…ね?」

愛が目で促す。

鈴香は、すぐ近くで掲示物を貼っていた。

って、鈴香、こんな近くに来てたのかよ…!

さっきまで自分の席にいたのに。

話、聞こえてたかな?

言ってみよう。

どんな顔をしてくれるんだろう。

愛をもう一度見てみると、目でファイトと言ってる気がした。
< 4 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop