強引社長といきなり政略結婚!?

つい大泉さんの存在を忘れて言い合っていると、クスクスという笑い声が聞こえてきた。


「仲がよろしいんですね」


そちらを見れば、大泉さんがニコニコと笑いながら私たちを見ていた。


「当然だ」


一成さんが見せつけるかのように私の肩を抱き寄せるものだから、私は恥ずかしさから体を硬直させた。


「さて、では次の質問にまいりましょう。お互いの好きなところを教えてください。汐里さんからお願いします」


大泉さんは手のひらを上に向けて私を促した。

急に振られても困ってしまう。
どこが好きだと言われても……。
あれこれ思考を巡らせて、無難な答えを見つけた。


「男らしいところと優しいところ、でしょうか……」

「突然プロポーズというのも、男らしいといえばそうですからね」

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