強引社長といきなり政略結婚!?
「それではインタビューのよさが……」
「そこをインタビューっぽくするのが、編集者の腕の見せどころじゃないのか」
一成さんからそう言われ、大泉さんはなにも返せなくなってしまった。
『腕の見せどころ』と挑発されれば受けて立ちたくなるだろうし、それを社長から言われたのだから無理もないだろう。
一成さんが立ち上がりかけたところで、大泉さんが「では最後にもうひとつだけ」と呼び止める。
「写真撮影だけはご了承いただけませんか? せっかくうちが開発して人気を博しているリゾート地に来ているのですから、そこをバックに何枚か写真を撮らせてほしいです」
一成さんはしばらく考えたあと、「いいだろう」と応じた。
私たちは早速外へ出た。
隠れ家的に点在するヴィラのちょうど中央には人工の川が流れている。
真っ赤に染まった森と水とのコントラストが素敵で、思わずため息が漏れた。日本の原風景が鮮やかに蘇ったよう。
どこを見ても絵になる景色は、インスタグラムで使いたがる人が大勢いるそうだ。
「あ、ここなんかいいですね。絶好のポジションだ」