強引社長といきなり政略結婚!?
気分が高揚してくるのは、非日常的な空間にいるせいか。
ロマンチックな景色と一成さんの甘い眼差し。なんとも言えず照れくさくて目を逸らした。
「はい、では次のスポットへ移動しましょう」
大泉さんに声をかけられて、ハッとする。ふたりだけの世界にうっかり浸るところだった。
「もう十分だろう?」
「いえいえ、まだ足りません。おふたりは美男美女ですから、このロケーションにことごとくドンピシャで。せっかくですからもっと撮影して、紙面を賑やかにしたいのです」
「いいや、俺たちは十分」
一成さんが大泉さんを回れ右させて、その背中をぐいぐい押す。
「え? ちょ、ちょっと待ってくださいよー社長!」
大泉さんがじたばたともがいて反発。しかしそれも虚しく、どんどん私から遠ざかっていく。