強引社長といきなり政略結婚!?

「すぐに部屋に戻ろう」


私の手を強く引き、そのまま歩き出した。


「どうしたんですか?」

「二週間ぶりに汐里に会ったっていうのに。帰って早々インタビューなんて、日下部のやつ……」


憎々しく口走る。私の手を握る一成さんの手に力が込められた。


「一成さん?」

「俺は一刻も早く汐里を抱きたいんだ」

「……え?」


どことなく機嫌が悪かったのはそのせい? てっきりインタビューが苦手なのかと思っていたけど……。

早足で歩き出した一成さんに合わせると、私は小走りになってしまう。
懸命についていくと、やっとさっきのヴィラまで戻った。

開けたドアから体を滑り込ませ、すぐさま閉める。そして、一成さんはその場で私を抱きすくめた。


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