強引社長といきなり政略結婚!?

「え、どうして!?」

「結婚相手じゃないですか」


思わず、それをゆかりちゃんの胸に押し付けると、彼女にそのまま押し戻された。


「まだはっきりと決まったわけじゃないから」

「でも、あちらは乗り気ですよね」


それは否定できなかった。


「だから、これは汐里さんが届けてあげてください」

「でも、思い出して戻ってくるかもしれないし」


大事なものだろうから、すぐに気づいて取りにくるんじゃないか。もしも気づかないのなら、その程度のもの。今日の様子だと、また来るだろうから、その時まで店で預かってもいいし。


「それじゃ、汐里さんが帰るまでに彼が来なかったら、会社まで届けてくださいね」

「え!? どうして会社まで!?」

「落とし主がわかってるんですもん。届けてあげなきゃ不親切です」

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