オフィスに彼氏が二人います⁉︎
「え?」
久我くんは手を止めて、真面目な顔で振り返る。
あ、あれ……。そんなに真剣にリアクション取られるとは思ってなかった。
「あ、えとっ。変な意味じゃないよっ。ただ、他の男性だったらそれこそなにかあっただろうし……。久我くんみたいな真面目で真摯な男の子が友だちで良かったなーって」
「ああ、そういうこと……。友だちね……」
「久我くん?」
彼は相変わらず真面目な顔で、私をまじまじと見つめる。
私、そんなに変なこと言った? 褒めたつもりだけど、もしかして怒らせた?
……すると、突然。
「ひゃっ」
ダンッという音とともに、久我くんの右手が私の顔の横を通り過ぎ、強い力で壁に当たる。正面には彼、後ろには壁。私は完全に、久我くんと壁に挟まれてしまった。
久我くんは、真剣な瞳で私に言った。
「……ずっと、我慢してた」
「え?」
「七香の隣にいられるなら、友だちとしてしか見られていなくても仕方ないって。いや、むしろそれがいいと思ってた。七香は俺のこと、男として見ることはないってわかってたから。お前が幸せになるなら、俺以外の男とくっついてもかまわないって思ってた。だからお前の恋愛をずっと応援してた。」
久我くんが、熱っぽい目で私を見つめる。彼のこんな顔、今まで見たことない。
「でもさすがに……ホテルでひと晩二人きりで泊まっておいてなにも意識されないのはへこむ。しかも時山さんと食事に行くとか……」
「え、時山さんがどうかした……?」
「……あの人は、俺が仕事上で目標にしてる存在。だから、七香があの人と付き合うかもしれないっていうのはすごく嫌なんだ。俺もあの人には憧れているけど、いつか越えたいって思っているから」
……知らなかった。久我くんが時山さんのことをそんな風に思っていたなんて。
でも、なにより。
「俺は、七香が好きだ」
ま、まさか私のことを好きだったなんて……!?
久我くんは手を止めて、真面目な顔で振り返る。
あ、あれ……。そんなに真剣にリアクション取られるとは思ってなかった。
「あ、えとっ。変な意味じゃないよっ。ただ、他の男性だったらそれこそなにかあっただろうし……。久我くんみたいな真面目で真摯な男の子が友だちで良かったなーって」
「ああ、そういうこと……。友だちね……」
「久我くん?」
彼は相変わらず真面目な顔で、私をまじまじと見つめる。
私、そんなに変なこと言った? 褒めたつもりだけど、もしかして怒らせた?
……すると、突然。
「ひゃっ」
ダンッという音とともに、久我くんの右手が私の顔の横を通り過ぎ、強い力で壁に当たる。正面には彼、後ろには壁。私は完全に、久我くんと壁に挟まれてしまった。
久我くんは、真剣な瞳で私に言った。
「……ずっと、我慢してた」
「え?」
「七香の隣にいられるなら、友だちとしてしか見られていなくても仕方ないって。いや、むしろそれがいいと思ってた。七香は俺のこと、男として見ることはないってわかってたから。お前が幸せになるなら、俺以外の男とくっついてもかまわないって思ってた。だからお前の恋愛をずっと応援してた。」
久我くんが、熱っぽい目で私を見つめる。彼のこんな顔、今まで見たことない。
「でもさすがに……ホテルでひと晩二人きりで泊まっておいてなにも意識されないのはへこむ。しかも時山さんと食事に行くとか……」
「え、時山さんがどうかした……?」
「……あの人は、俺が仕事上で目標にしてる存在。だから、七香があの人と付き合うかもしれないっていうのはすごく嫌なんだ。俺もあの人には憧れているけど、いつか越えたいって思っているから」
……知らなかった。久我くんが時山さんのことをそんな風に思っていたなんて。
でも、なにより。
「俺は、七香が好きだ」
ま、まさか私のことを好きだったなんて……!?