オフィスに彼氏が二人います⁉︎
「あー、すぐに返事くれとか言ってるわけじゃないから」
私の心中を読み取ってか、久我くんが顔の前で軽く右手を振りながらそう言ってくれた。
「こっちは三年間も片想いしてんだ。待つことは得意だぜ」
「久我くん……」
「そんな顔すんなよ。あ、たまには一緒に飯食おうぜ。金曜日も、なんやかんやで楽しみだな。時山部長の話、いろいろ聞きたいと思ってたんだよ」
いつも通りの笑顔で明るく接してくれる久我くんに、心の底からホッとした。
私も笑いながら「うん」と答えた。
この時の私は気付いていなかった。
私たちのこの会話を、実は時山さんが聞いていたことなんてーー……。
私の心中を読み取ってか、久我くんが顔の前で軽く右手を振りながらそう言ってくれた。
「こっちは三年間も片想いしてんだ。待つことは得意だぜ」
「久我くん……」
「そんな顔すんなよ。あ、たまには一緒に飯食おうぜ。金曜日も、なんやかんやで楽しみだな。時山部長の話、いろいろ聞きたいと思ってたんだよ」
いつも通りの笑顔で明るく接してくれる久我くんに、心の底からホッとした。
私も笑いながら「うん」と答えた。
この時の私は気付いていなかった。
私たちのこの会話を、実は時山さんが聞いていたことなんてーー……。