オフィスに彼氏が二人います⁉︎
約束の金曜日。
私は仕事終わりに、会社の最寄り駅で時山部長と久我くんと待ち合わせをしていた。
私は少し早めに改札の前で待っていたのだけど、長身で、一般人とは思えないキラキラとした眩しいオーラを纏う時山部長がこっちへ近付いてくるのは、すぐにわかった。
「ごめん、待った?」
「いえ、私も今来たところです」
周りの人たちーー特に若い女性たちが時山部長のことを赤い顔をしてチラチラと振り返るのがわかる。
やっぱり、時山部長は誰の目から見ても素敵な男性なんだ、と改めて思い知る。
うん。こんな人が私のことを好きかもしれないなんて、自惚れにも程があったわ。
「じゃあ、行こうか」
そのまま歩きだす時山部長に、私は驚いて声を掛ける。
「あのっ、久我くんは?」
「あ、彼ならさっき急な案件が入ったとかで、少し遅れるって」
「え?」
パッと携帯を見ると、確かに久我くんから【ちょっと遅れる】というメッセージが来ていた。
「だから先に行っていよう。店の場所は、久我くんには伝えてあるから」
そう言って、時山部長は今度こそ改札を抜けて歩いていく。
……時山部長と、二人きり。
時山部長は私のことなんて好きじゃないし、私も、時山部長に恋してるわけじゃない。憧れの人ってだけ。
…….それなのに、こんなふうにドキドキしてしまって…….私、自分で思ってるより軽い女なのかな……ショック。
私は仕事終わりに、会社の最寄り駅で時山部長と久我くんと待ち合わせをしていた。
私は少し早めに改札の前で待っていたのだけど、長身で、一般人とは思えないキラキラとした眩しいオーラを纏う時山部長がこっちへ近付いてくるのは、すぐにわかった。
「ごめん、待った?」
「いえ、私も今来たところです」
周りの人たちーー特に若い女性たちが時山部長のことを赤い顔をしてチラチラと振り返るのがわかる。
やっぱり、時山部長は誰の目から見ても素敵な男性なんだ、と改めて思い知る。
うん。こんな人が私のことを好きかもしれないなんて、自惚れにも程があったわ。
「じゃあ、行こうか」
そのまま歩きだす時山部長に、私は驚いて声を掛ける。
「あのっ、久我くんは?」
「あ、彼ならさっき急な案件が入ったとかで、少し遅れるって」
「え?」
パッと携帯を見ると、確かに久我くんから【ちょっと遅れる】というメッセージが来ていた。
「だから先に行っていよう。店の場所は、久我くんには伝えてあるから」
そう言って、時山部長は今度こそ改札を抜けて歩いていく。
……時山部長と、二人きり。
時山部長は私のことなんて好きじゃないし、私も、時山部長に恋してるわけじゃない。憧れの人ってだけ。
…….それなのに、こんなふうにドキドキしてしまって…….私、自分で思ってるより軽い女なのかな……ショック。