オフィスに彼氏が二人います⁉︎
「本当、最高の眺めです。夜景はもっと綺麗なんだろうなぁ」
広大な景色に見惚れながらそう話すと、
「そう言うかなと思って、この後も計画しているよ。きっと喜んでもらえる」
時山部長はそう言って、私の髪をサラ、と撫でた。
その時に、彼の指先が私の頬を掠めた。
……優しい眼差しでそんなことを言われながら触れられたら、どうしてもドキッとしてしまう……。
その後、展望フロア以外も堪能させてもらい、最後に時山部長が連れてきてくれたのは展望フロアにあるレストラン。
店内は薄暗く、それほど広いわけではない。
シャンデリアが煌びやかで、高級ソファーが並ぶ。
明らかにファミリー向けではなく、私のような人間が立ち入っていい場所なのか悩みそうになった。
でも、大きな窓から見える一面の夜景は、今まで見たどの夜景よりも綺麗に輝いていて……。
「素敵……」
思わず、独り言のように声が出てしまった。
「喜んでもらえたのなら良かった。さあ、夜景が一番よく見える席を取ってあるから、座ろう」
「えっ! そんなことまでしてくださっていたんですか!?」
「当然。少しでも君を喜ばせたい。今日はそれしか考えていないんだから」
時山部長はそう言って、私の腰にそっと手をあてて席までエスコートしてくれる。
窓に一番近いソファ。そこに時山部長とテーブルを挟んで向き合って座った。
前方に誰もいないから、まるで自分たちだけでこの景色を独占しているみたい……。
広大な景色に見惚れながらそう話すと、
「そう言うかなと思って、この後も計画しているよ。きっと喜んでもらえる」
時山部長はそう言って、私の髪をサラ、と撫でた。
その時に、彼の指先が私の頬を掠めた。
……優しい眼差しでそんなことを言われながら触れられたら、どうしてもドキッとしてしまう……。
その後、展望フロア以外も堪能させてもらい、最後に時山部長が連れてきてくれたのは展望フロアにあるレストラン。
店内は薄暗く、それほど広いわけではない。
シャンデリアが煌びやかで、高級ソファーが並ぶ。
明らかにファミリー向けではなく、私のような人間が立ち入っていい場所なのか悩みそうになった。
でも、大きな窓から見える一面の夜景は、今まで見たどの夜景よりも綺麗に輝いていて……。
「素敵……」
思わず、独り言のように声が出てしまった。
「喜んでもらえたのなら良かった。さあ、夜景が一番よく見える席を取ってあるから、座ろう」
「えっ! そんなことまでしてくださっていたんですか!?」
「当然。少しでも君を喜ばせたい。今日はそれしか考えていないんだから」
時山部長はそう言って、私の腰にそっと手をあてて席までエスコートしてくれる。
窓に一番近いソファ。そこに時山部長とテーブルを挟んで向き合って座った。
前方に誰もいないから、まるで自分たちだけでこの景色を独占しているみたい……。