オフィスに彼氏が二人います⁉︎
「本当、素敵」
さっきと同じ言葉をまた呟いてしまう。呟かずにはいられないくらい、素敵な光景。夜空に宝石を散りばめたみたいだ。
食事をしながら、会話も楽しんだ。
共通の話題はあまりないから仕事の話が主だったけど、勉強になる話をたくさん聞けた。
そして、最後に……。
「この後もずっと一緒に過ごしたい。朝まで」
「えっ!?」
「……なんてね。まあ本音だけど。でも、久我くんとの約束を破ることになるから、今夜は諦めるよ」
そう言って時山部長は、テーブルに置いていた私の右手をそっと握る。
さっき、ちょっと触れられただけでもドキドキしてしまったのに、今はしっかりと握られていて……全身で緊張してしまう。
「……久我くんとの約束って、具体的にどんなものなんですか?」
照れ隠し、というわけではないけれど、何か言葉を発しないとますます恥ずかしくなる気がして、そんなことを尋ねてみた。
すると時山部長は、彼と久我くんの間に交わされた”ルール”について説明してくれる。
「まず、二人きりの時にキスはしない。抱き締めるのも禁止。必要以上に触れない」
「そ、そうなんですね……」
「あと、当然セックスもしない」
「セッ……!?」
紳士という言葉がピッタリの時山部長の口から、まさかセックスなんて言葉が出てくるとは思わず、私はつい固まってしまう。
だけど、時山部長はそれを特に気にする様子はなく。
「君のことが好きだから、キスもしたいし、抱き締めたい。……一つになりたい。
だけど、この関係を提案したのは俺だ。その俺が、君と付き合っていくためのルールを破るわけにはいかない」
真剣な表情で、私にそう言うのだった。
さっきと同じ言葉をまた呟いてしまう。呟かずにはいられないくらい、素敵な光景。夜空に宝石を散りばめたみたいだ。
食事をしながら、会話も楽しんだ。
共通の話題はあまりないから仕事の話が主だったけど、勉強になる話をたくさん聞けた。
そして、最後に……。
「この後もずっと一緒に過ごしたい。朝まで」
「えっ!?」
「……なんてね。まあ本音だけど。でも、久我くんとの約束を破ることになるから、今夜は諦めるよ」
そう言って時山部長は、テーブルに置いていた私の右手をそっと握る。
さっき、ちょっと触れられただけでもドキドキしてしまったのに、今はしっかりと握られていて……全身で緊張してしまう。
「……久我くんとの約束って、具体的にどんなものなんですか?」
照れ隠し、というわけではないけれど、何か言葉を発しないとますます恥ずかしくなる気がして、そんなことを尋ねてみた。
すると時山部長は、彼と久我くんの間に交わされた”ルール”について説明してくれる。
「まず、二人きりの時にキスはしない。抱き締めるのも禁止。必要以上に触れない」
「そ、そうなんですね……」
「あと、当然セックスもしない」
「セッ……!?」
紳士という言葉がピッタリの時山部長の口から、まさかセックスなんて言葉が出てくるとは思わず、私はつい固まってしまう。
だけど、時山部長はそれを特に気にする様子はなく。
「君のことが好きだから、キスもしたいし、抱き締めたい。……一つになりたい。
だけど、この関係を提案したのは俺だ。その俺が、君と付き合っていくためのルールを破るわけにはいかない」
真剣な表情で、私にそう言うのだった。