狼社長の溺愛から逃げられません!
 


シンクのふちから手を離し、キッチンによりかかるようにして私の隣に並ぶ。

ドキドキしながら社長を見ると、いつものような仕事中とは違うカジュアルな服装をしていることに気がついた。

シンプルなデニムに黒の薄手のニット。いつもスーツ姿しか見てなかったから、雰囲気が違って見える。
なんだかプライベートを覗き見しているみたいで、緊張する。

「カーテン、買ってきたのに付け替えてやろうか?」

私の部屋を見回しながらそんなことを言う社長に、慌てて首を横に振った。

「そんな気を遣わないで、座っていてください」

ソファーがないのでベッドに座ってくださいと、もこもこのクッションをすすめる。

社長はベッドに腰掛け、リラックスしたようすでなにげなくこちらを見る。
私服姿のせいで、スーツのときは見えない鎖骨が見えて、大人の色っぽさに頭を抱えたくなった。


社長が私のベッドに腰掛けてる……!
しかもこんなくつろいだ表情で……っ!!


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