狼社長の溺愛から逃げられません!
意地悪に引き上げられた唇が近づいてきて、舌先が私の唇を温めるようになぞり、そのまま乱暴なキスをされた。
触れ合った社長の熱に溶かされてしまいそうで、体から力が抜ける。
社長のキスはいつも、私をダメにしてしまう。
理性が溶かされて、心の中が『好き』でいっぱいになる。
このまま帰らないでほしい。ずっと一緒にいたい。
……だけど、そんなことを言ったら、きっと面倒がられてしまうのかな。
ゆっくりと唇が離れ、社長の顔をじっと見上げていると、静かに社長が笑った。
「そんな顔で男を見るなよ」
「ど、どういう意味ですか?」
私は一体どんな顔をしてるんだろうと首を傾げると、ぐっと乱暴に体を抱き寄せられた。
雨で濡れた髪をかきあげ、私の首筋にキスをする。
「んんっ……」
冷えた肌の上に熱い唇を押し当てられ、びくりと体が震えてしまう。
「そんな顔されたら、帰りたくなくなるだろ」
その甘く低い声に、胸の奥がぎゅっとしめつけられて体が熱くなる。