狼社長の溺愛から逃げられません!
「あ、あれは雑誌の方たちがすごく協力してくれて、私の力じゃなくて、編集さんとかモデルさんとかみんなが……」
顔を真赤にさせながら早口でそう言うと、社長がうつむいて吹き出した。
普段クールな表情で冷たいことばかり言うくせに、時折見せる社長のその無防備な表情が好きすぎて、くやしいくらいきゅんとする。
「謙遜すんな。お前が真剣に映画を売り込んだから、その熱意が相手に通じたんだろ。自信を持て」
そうやって頑張りを認められて、嬉しくて胸がいっぱいになる。
飛び跳ねたいくらいドキドキして、でもそんな浮かれた姿を見せたらきっと社長に笑われる。そう思ってなんとか緩む頬をこらえ平静を装っていると、社長が頬杖をついて私を見ていた。
こっちに来いというように目配せをされ、戸惑いながら近づくと腕を掴まれ引き寄せられた。
驚いているうちに、椅子に座った社長の膝の上に抱き寄せられていた。