狼社長の溺愛から逃げられません!
 

連れて行かれた先は、コンベンションセンターに隣接したホテル。

普段プライベートでは決して足を踏み入れることのないようなVIP御用達の高級ホテルに連れて行かれ、私は緊張と混乱で涙目だ。

「鳥谷部さん、一体これは……!」
「レナがドタキャンしたお詫びに、うちの雑誌の威信をかけて最高に綺麗にしてあげますからね!」

なぜだかやる気満々の鳥谷部さんに、ホテルの一室へと連れて行かれた。
そこにメイクさんが待っていて、あっという間に捕まって鏡の前に座らされる。

「なにごとですか、これは……っ!」

見れば鏡の前にはもう、メイク用品がずらりと並んでいた。
前髪をあげられ、顔に化粧水をたっぷりぬられ頬をなで回される。もうなにがなんだかわからなくて大混乱だ。

「ちょうど雑誌の企画でここのホテルの客室で撮影してたから、そのままメイクさんに待機しててもらったの。もうちょっとで衣装さんもこちらに来ますからね」

そんなことを言われながら、どうしていいのかわからなくてただただ肩をすくめて椅子に大人しく座る。

 
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