狼社長の溺愛から逃げられません!
「一度でいいからこんなホテルに泊まってみたいなぁ……」
思わずそうつぶやくと、メイクさんがくすりと笑った。
「ここ、一室最低でもこれ以上するらしいですよ」
私の耳元でそう言って、片手を広げる。
「最低でもですか……?」
思わず目を見開いて肩をすくめる。
ふたりで泊まったとしても半額払わないといけないわけで……、なんて考えちゃう庶民の私には縁のない高級ホテルだ。
そんなホテルに社長はいつも泊まってるのか思うと、改めて雲の上の人なんだと実感して少し胸が痛くなった。