狼社長の溺愛から逃げられません!
まるで映画の中の俳優さんみたいだ。
ううん、それよりもずっと魅力的かもしれない。
その姿に思わずみとれていると、社長が意地悪に顔を歪めて笑った。
「バァカ」
そう言って、軽く顔をかたむけこちらを見下ろす。
「誰もひとりで踊れなんて言ってないだろ」
ひとりじゃないなら一体だれと……? そう戸惑いながら首をかしげた。
「安心しろ。あの夜中のオフィスで踊ってたので十分だから」
「でも……」
あんなの、とても人に見せられるようなものじゃない。
戸惑い涙目になる私に、社長が一歩近づいた。
「大丈夫。俺がリードしてやるから」
そう言って、腰に腕を回して私の体を引き寄せる。
その力強い腕に、心臓がうるさいくらいどきどきと高鳴った。