狼社長の溺愛から逃げられません!
『別にからかってないけど?』
楽しげなその声から、動揺する私を面白がってるのが伝わってきて頬を膨らませた。
私がこんなに社長が好きで、些細な言動にものすごく振り回されてるっていうのに。
人の気も知らないでこうやってからかうなんて。
本当に社長は意地悪だ。
『今なにしてた?』
「ご飯を食べてました。古賀さんと」
『……あ?』
私の言葉に、不機嫌そうに社長の声が低くなる。
『ふたりで?』
そう問われ、「はい」うなずくと『むかつく』と短く言われた。
ご飯を食べている私にむかついてしまうほど、社長はカナダで忙しくしてるのかなと首をかしげる。
『お前、そうやってまた口説かれて簡単に絆されるなよ』
「なに言ってるんですか。古賀さんが私なんかを口説くわけないですよ。ご飯食べながら犬の話をしてました」