狼社長の溺愛から逃げられません!
 

声にならない叫びをあげると、社長が電話の向こうで吹き出して笑った。

『……じゃ、お利口に家に帰って寝ろよ』

動揺する私をからかうようにそう言って、電話が切れた。

画面が暗くなったスマホを胸に抱きしめ、ずるずるとその場にしゃがみこむ。

鼓膜を震わせた電話越しの社長のキスに、腰がくだけてしまってもう立てない。



「もうーーーー……っ!!」

本当に、どうしていいかわからないくらい社長が好きだ。
私はしばらくその場から動けずにひとりで頭をかかえてうなっていた。



 

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