狼社長の溺愛から逃げられません!
 

「言わなくてもわかるだろ、普通」
「わからないです、言ってくれなきゃ」

うんざりしたようにため息をつかれ、私はおろおろしながら両手で顔を覆う。

「だって、私とキスするのも禁煙のイライラを誤魔化すためだって言うし、ただの気まぐれなのかなって」
「気まぐれでこんなことするわけねぇだろ」
「本当に……?」
「本当に」

恐る恐る顔を上げると、社長が私のことを見つめていた。

「禁煙しろっていった責任をとれなんて言って、お前をからかったのは認めるけど、好きじゃなかったらキスなんてするわけない」
「は、はじめてキスしたときから、私のことを好きだと思ってくれてたんですか?」

信じられなくて目を見開くと、社長が顔をしかめた。

「お前は本当に鈍いな。そんなに俺を信用できないのかよ」
「だって、社長は雲の上の人だから、私なんかを好きになってくれると思わないじゃないですか」

顔を真赤にして反論すると、社長の視線がこちらに流れてくる。
色っぽい流し目に、どきどきしてしまう。


 
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