狼社長の溺愛から逃げられません!
「大体好きでもない女を、抱くわけないだろ」
「だって、試写会を頑張った褒美なのかなって……」
「ただのご褒美のわけがない」
そう言って社長がこちらを見た。
「お前だってあの夜、ベッドの中でいやってくらい甘やかされて愛された自覚くらいあるだろ」
驚くくらい甘い視線に、思わず息を呑んだ。
「それとも……」
社長がハンドルを握ったままこちらに顔を寄せた。
「忘れたっていうなら、じっくり思い出させてやろうか?」
耳元で吐息だけで囁かれ、十日前の夜を思い出して体が甘くうずく。
私が顔を真っ赤にすると、社長は楽しげに肩を揺らしながら車を走らせた。