狼社長の溺愛から逃げられません!
顔の輪郭をたしかめるように指が顎のラインをなぞり、そのまま唇にふれた。
長く綺麗な指が私の唇を優しくつまむ。
早くキスをしてほしくて、社長の顔を見上げながら口を開いてその指を軽く噛むと、社長は整った顔を歪ませるようにしてちいさく笑った。
うつむきがちに笑うその表情が、どうしようもなく色っぽくてめまいがする。
長い指が唇から離れ、代わりにキスで塞がれた。
「ん……っ」
余裕のない切羽詰まったキスに、体中の皮膚がぞくぞくと粟立つ。
耳たぶをなぞられ気持ちが良くて小さくあえぐと、薄く開いた唇の間から舌が差し込まれる。
お互いを求め合うような、激しいキスに息が乱れた。
「ん、はぁ……っ」
ようやく唇が離れて、肩で息をしながらじっと社長の顔を見る。
「ん?」
私の視線に微笑みながら首をかしげた社長に、ちいさくつぶやく。
「十日ぶりのキスだなって思って……」
たった十日間。
だけど、すごく長く感じた。
ずっと社長に会いたくて、触れたくて、キスしたくて。
好きで好きで、たまらなかった。