狼社長の溺愛から逃げられません!
ぎょっとして振り向くと、社長がうつむいて肩を震わせていた。
一体いつのまに帰ってきたんだろう!
「なにお前。そんなにパジャマが好きなの?」
ちらりと視線を上げ、意地悪に微笑む。
「ち、ちが……っ!!」
からかうような口調に、一気に顔が赤くなる。
慌てて抱きしめていたパジャマをソファーの背もたれに戻し背中で隠す。
動揺を悟られないように、必死で眉間に力をこめた。
「っていうか……! いつからいたんですか!!」
「たった今」
「声をかけてくれればいいのに!」
「声をかけようと思ったけど、お前がひとりで飛び跳ねたりパジャマ抱きしめたりしてるから邪魔しちゃ悪いなと思って」
「ひどいっ!!」
ひとりで社長の脱いだ服を抱きしめてるなんて、絶対バカだと思われた。
こんな子供みたいなことろを見られたのが恥ずかしくて、頬を膨らませて背を向ける。
「怒ったか?」
「怒りました」
うしろから聞こえてくる声に、ぶっきらぼうに答える。