狼社長の溺愛から逃げられません!
 

「戻りましたー」

ランチを食べ終えオフィスに戻る。

すると、オフィスに社長の姿を見つけた。
社長は宣伝部の島のあたりで、古賀さんとなにかを話していた。

古賀さんも背が高い方だと思っていたけど、社長の身長はさらに高い。頭が小さく手足が長いから、スタイルがよくてまるでモデルさんみたいだなと思う。

その姿を遠目で見ながら古賀さんとなにを話しているんだろうと思っていると、社長の視線がこちらに流れてきた。

一瞬社長と目が合って、思わず跳び上がる。
昨日のキスを生々しく思い出してしまったから。

ふたりっきりの試写室で、あの唇にキスをされたんだ……。
長身をかがめこちらを見下ろす表情。強引に抱き寄せられた腕の感触。塞がれた唇に触れた温度。

蘇る記憶に、一気に頬が熱くなる。

そんな私の動揺に気づいたのか、社長はこちらを横目で見ながら綺麗な唇を微かに引き上げた。

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