狼社長の溺愛から逃げられません!
「『ルイーズ』のパブリシティですが、女性誌で雑誌の読者限定試写会の様子を見開きで掲載してもらえることになりました」
宣伝部の会議でそう言うと、聞いていたメンバーがやったじゃないと拍手をしてくれた。
パブリシティとは、雑誌やマスコミなどのメディアに向けて映画をPRすることだ。
こちらからお金を出して広告を載せてもらうのではなく、映画の良さをアピールしてマスコミに能動的に取り上げてもらうこと。
広告ももちろん効果があるけれど、マスコミ側に選んで取り上げてもらえるパブリシティは他社のプロの目を通して記事にしてもらえる分信頼度が上がるので、映画宣伝にとって重要な役割を担っている。
今回は社長のアドバイスを元に、『ルイーズ』の映画の中のファッションや音楽のおしゃれさを一生懸命女性誌の編集者に売り込んで、なんとか雑誌のページを確保してもらった。
試写会の費用はこちら持ちになるけど、若いOLさんに人気の女性誌で映画を紹介してもらえるのは大きい。
それに招待した読者の女の子たちが映画を気に入ってくれれば、SNSやレビューサイトで口コミが広がるのも期待できる。