狼社長の溺愛から逃げられません!
「へぇ、フランスと日本のハーフのモデルさんなんだ。綺麗だけど名前は聞いたことないなぁ。ただ招待するだけじゃ雑誌のコアな愛読者以外はあんまりピンとこないんじゃないか?」
確かに、雑誌ではよく表紙を飾っている人気のモデルさんだけど、今まで雑誌以外の仕事はほとんどしていなかったから、女性誌を読むことがない部長は知らなくて当然だ。
「でも、それだけじゃないんです」
そう言いながら、用意していたタブレットを取り出す。
「『ルイーズ』のダンスシーンが気に入ったと言って、インスタに彼氏と映画を真似して踊っている動画をアップしてるんです。それがすごく可愛いんです」
画面に触れ動画を見せる。
正直ダンスはへたくそ。でも照れながら踊る彼氏と、嬉しそうに満面の笑みでくるくる回る彼女がとても無邪気で可愛い。
「へぇ! 絶妙なヘタさ加減のダンスも可愛いけど、このふたり仲がよさそうでなんかほほえましいな」
「これを試写会で読者の前で踊ってもらったら話題になりそう!」
「彼氏は一般の人? レナさんと一緒にブッキングしてイベントに呼べない?」
そう問われ、力強くうなずく。