狼社長の溺愛から逃げられません!
すると面白がるような表情でこちらを見下ろし、長い指で膨らんだ私の頬をなでた。
くすぐったくて首をすくめると、ふっと鼻で笑う。
その意地悪な表情にどきどきした。
「まだ残業するのか?」
「いえ。ちょうど帰るところでした」
私がそう言うと、社長は「ここで待ってろ」と言って背を向けて歩き出す。
戸惑いながら立ち尽くしていると、「家まで送ってく」背中を向けたまま素っ気なく言われた。