狼社長の溺愛から逃げられません!
ゆっくりと唇が離れると、社長はまっすぐに前を向く。
肩で息をする私を胸に抱きしめたまま、険しい顔でどこかを見ていた。
「しゃちょう……?」
上擦った声でそうつぶやくと、社長の視線がこちらに流れてきた。
黒い髪の間から私のことを見下ろし、微かに目元を歪ませる。
「お前はほんと、男を見る目がねぇな」
静かにそう言われ、私は意味がわからず社長のことをみつめていた。
メニュー