気まぐれ男子にご注意ください!
私がキョロキョロしていると、
「野々宮さん?座んないの?」
自由人瀬上くんが私を不思議そうに見ながら、自分の隣の椅子を引く。
え…隣に座っていいってことかな?
「す、…座る!」
椅子を引かれるなんて経験ないから、なんかエスコートされてるみたいでちょっと緊張する!!!!
えいっ!って勢い任せに瀬上くんが引いてくれた椅子に座るけど、会議室の椅子は思いの外ふかふかで、私のお尻はノーダメージ。
それにしても…隣に座る瀬上くんとの距離が…近い気がする…。
「野々宮さん?照れてる?」
「てっ…照れてません!」
「ふーん…」
このあとに瀬上くんがボソッと呟いた「この顔で男に免疫ないって…やべぇ…」って言葉の意味は全くわからない。
それにしても…さっきから、瀬上くんのお友達さん…なんかずっと私の方見てる気がするんだけど…
なに!?
私の頭に目玉焼きでも乗ってますか!?
「野々宮羽音ちゃん…?」
「はい…?」
瀬上くんのお友達の、まさにサッカー部!みたいな人が静かに確かめるように、今度は私のフルネームを呼ぶ。
…なんでこの人私のフルネーム知ってるんだろう?
一年の時のクラスメイトってわけでもないし…。