気まぐれ男子にご注意ください!
「野々宮さん、このまま帰る?」
会議が終わったのでまだぶつぶつ言っていた瀬上くんを置いて、席を立とうと鞄を背負うと、
ぶつぶつタイムを終了させた様子の瀬上くんに声をかけられる。
「うん、帰るよー。瀬上くんはこのあと部活?」
「今日はない。一緒に帰ろ」
「うん!帰ろ〜」
さっきから瀬上くんと私、今日初めてお話ししたのが嘘みたいに気を使わずに、ペラペラお話しできてるのは気のせい?
なんて私の疑問が声に出ていたのか、はたまた顔に出ていたのか。
「たぶんさ、俺と野々宮さんて波長合うよね」
「やっぱり?私も思ってた!」
たぶん、神田くんを好きなもの同士、気が合っちゃうんだろうなぁ。
「ってことで、羽音ちゃんて呼んでいい?」
「うん!どーぞどーぞ」
瀬上くんみたいに気が合う人に名前で呼んでもらえるのは、仲良くなった証のように感じて嬉しくなった私は、
瀬上くんの提案に即了承した。